過去10年で強かった投信は?

kabu

個人投資家は情報量やスピードの面で機関投資家に劣る。

だが、時間という唯一にして最大の武器を持っている。それを裏付けるこんな調査がある。

投資助言会社、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンによると、1970~2012年に、日本株式、海外株式、日本債券、海外債券の4資産に分散投資し続けた場合、単年では43年のうち14度、投資が元本割れに陥った。

一方、同じ時期に10年単位の投資期間で計算してみると、何と全34回いずれもプラスの運用成績が残った。つまり、10年以上の時間をかければ個人投資家も「勝てる」のだ。

そこで、10年以上の運用履歴を持つ投資信託をトータルリターンでランキングしてみた。上位は風雪に耐え好成績を残してきた優れた投信ということになる。

3つのランキングから読み取れるのが、過去10年間の市況である。

例えば、日本株式ランキングの投信名には「低位株」や「小型株」といつたキーワードが並ぶ。海外株式ランキングでは「中国」と「ゲノム(全遺伝情報)」関連が上位を独占している。

だが、上位の投信は単に相場のトレンドに乗って浮上したのではない。「投信ベストイレブン」執筆者である吉井崇裕イデア・ファンド・コンサルティング社長は「運用方針に違いはあるが、上位に食い込んだ投信はいずれも運用のうまさに定評があるものばかり」と指摘する。

気を付けたいのは、上位の投信は標準偏差も高い点だ。こうした投信を長期で保有していれば、基準価額の大きな上げ下げを経験することになる。

「実は10年間コンスタントに成長し続けた投信は多くない。直近1~2年の好成績で低迷期を補ったケースもある」(吉井さん)。

従ってこれらの優れた投信であっても、一括購入ではなく、何度かに分けて買うとか、積み立てで買うのが良さそうだ。積み立て投資だと、基準価額の下落局面はいずれ上昇した際に甘い果実となる。

忍耐こそ長期で勝つ投資の第一歩なのだ。

管理人

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