円安は進む?これから狙う通貨は!

kabu

外国為替市場では、2013年に1ドル=86円から105円まで円安・ドル高が進行。

ただ14年に入り一転、101~103円程度で足踏み状態が続いている。この先の相場をどう見ればいいのか。

円安のベースに歯止めが掛かりつつも、緩やかな円安が持続すると予想する。向こう2~3年で1ドル=120円前後まで進むとの読みだ。

理由は米国経済の回復(長期金利の上昇)と日銀の金融緩和(ゼロ金利の継続)などを背景に、日米金利差が拡大する点。

日本に比べ米国の金利が上がれば、投資マネーが円からドルに流れてドル高になるというわけだ。1月のISM製造業景況感指数など一部指標で景気回復ペースの鈍さを示唆する内容が出ているものの、14年は米経済の回復傾向がより強まる。

ユーロは欧州債務危機から抜け出すとの見方で1ユーロ=150~160円程度まで上昇、豪ドルは世界経済の回復で資源価格も上がり1豪ドル=105~110円まで上昇するとみている。

仮に米国金利が上昇し日米金利差が拡大しているにもかかわらず円高・ドル安が進んでいれば、遠からず円安方向ヘシフトするとの予想も可能だ。2年物の日米金利を比べることも多い。

米国経済が思うように回復しなければ米国金利が上昇しない要因になり、円安・ドル高も進まない。その意味で為替市場が注目する指標が毎月第1金曜日に発表される米雇用統計。失業率が低下し、非農業部門雇用者の増加数が市場の事前想定を上回れば、「米経済回復→ドル買い」の下地になる。

毎月発表される日本の貿易収支も長期的な傾向を見る上で見逃せない。そして現在最も注目したいのが消費動向。4月の消費税率アップで、どの程度需要が低迷し、消費にマイナス影響が及ぶかを確認する。

例えば経済産業省発表の「小売業販売額」。消費に関する話題は4月以降、特に注意を払いたい。

想定以上に消費が落ち込めば、その後に大幅な円安進行の可能性も。景気悪化を懸念した日銀が今年前半、大規模な量的緩和を打ち出せば円安が一気に進む局面がある。

一方、米ドル、ユーロなどよりも大きな上昇が期待できそうな新興国通貨はないのだろうか。

メキシコペソは大統領選が終了し政権が安定している上、経済が好調な米国とも隣接し、恩恵を受けやすい。今年が重要な選挙年である南アフリカランド、ブラジルレアル、トルコリラなども新政権発足で政治が安定すれば通貨には買い材料。

韓国ウォンも経常収支黒字国で中長期的に通貨の需要が高まるため、ウォン高が進む。台湾ドルや中国人民元も上昇余地がある。足元は利上げ観測を背景にインドネシアルピアやインドルピーなどの通貨が上がっているが、経常赤字国は投機的に買われても、中長期では下がりやすい。

無論これらの新興国通貨はドルやユーロに比べ変動が大きい。取引には慎重さも求められる。

負けない戦略

一、日米の経済動向を確認 : 日米金利差が開けば円安・ドル高。重要指標をチェックしよう。
ニ、消費増税後の日本の消費に注目 : 景気が大きく腰折れすれば、日銀の追加緩和→円安のシナリオも。
三、新興国通貨も選択肢 : 中長期で上昇期待のある通貨も。ただし振れの激しさには注意。

管理人

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